2013年6月4日 京都 東山
新渡戸博士と親交があった日本画の巨匠、竹内栖鳳邸跡を訪ねました。
趣きのある門を入り、石畳のなだらかな坂のアプローチを進むと、
本宅(本館)があります。1929(昭和4)年、新築のこの邸宅に竹内画伯は
移り住んだと館内の資料に書かれています。
(同年、新渡戸博士は、太平洋問題調査会の京都会議で議長を務めています)
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本館 入り口 |
本館内は、昔のたたずまいを残しながら、モダンなレストランになっています。
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玄関を入り内部へ |
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バーカウンターの横にある欄間 竹内画伯のデザインでしょうか? |
中庭の緑が美しい部屋で食事をした後、レストランの方が本館内を案内して
くださいました。
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二階から吹き抜けの階下を望む |
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二階の和室(個室) |
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床の間に掛けられた松魚(かつお)の絵 |
竹内栖鳳 画 「松魚」 昭和初期
松魚(かつお)は、その語呂合わせから、「勝つ魚」とも解され、古来より
縁起の良い魚とされてきた。昭和十年以降、晩年を迎えた栖鳳は当時の世相を
意識してか、本作をはじめ鯛や鯉など吉祥の意味をもつ魚を多く描いている。
栖鳳は「ふだん十分良く写生してあるものほど筆を省けますが、写生を怠った
ものはとかく筆致が多くなります」と語っているが、本作はその言葉通り、
少ない筆致の中できりりとした輪郭、青々とした背などの要点をおさえ、
穫れたての松魚の新鮮さを表現している」
(床の間に示してある説明文より)
そのほか、数カ所に作品が展示されているので、作品を拝見しながら、
お食事を楽しむことができる、素敵なレストランです。
そして、竹内画伯のコレクションなのでしょうか、お庭を巡ると楽しいです。
現在は、「The Sodoh Higashiyama Kyoto」というイタリアンレストランに
なっています。結婚披露パーティーなどもできるそうです。
ホームページは、
こちら。
1933(昭和8)年、新渡戸博士と竹内画伯は、京都の飄亭にて最後の再会を