2012年5月31日(木)早稲田大学大隈小講堂
寄付講座 Trans-Pacific Leadership 記念シンポジウム
「近代日本のリーダー 渋沢栄一・福沢諭吉・大隈重信」
この講座は、太平洋を越えて日米両国のリーダーの育成を考える機会として
早稲田大学とポートランド州立大学(アメリカ)が協同で、渋沢栄一記念財団の
厚意で立ち上げられたもので、今回は、新渡戸稲造博士と同時代を生き、
また関わりのあった三人のリーダーたちについてのお話を伺うことができました。
パネリストは、
渋沢雅英(渋沢栄一記念財団理事長)、
北岡伸一(政策研究大学院大学教授)、
真辺将之(早稲田大学文学学術院准教授)、
討論者として、
五百旗頭 真(熊本県立大学理事長・復興庁復興推進委員会委員長)
「渋沢栄一の世界」渋沢雅英
1 没後80年、持続する社会的関心
2 伝記資料の電子化と解説
3 大隈、福沢、渋沢、そして岩崎弥太郎の出会い 明治11年春
4 スーパー経営者
5 抜群の説得力と粘り強さ
6 近代化推進のための枠組みの構築
7 470余の企業の設立と運営 ほか
「福沢諭吉」北岡伸一
1 『福翁自伝』の福沢
2 啓蒙の戦略
3 脱亜論
4 近代日本における福沢の位置
「世界に向き合う独立的青年 ー大隈重信のリーダー教育論」真辺将之
1 教育者としての大隈
2 アソシエーションの思想:自治の体現、「民」へのこだわり
3 世界的市民の育成
4 「世界の道は早稲田に通ず」
「新渡戸稲造」の名前は、全体を通して、一度だけしか出ませんでしたが、
同時代を生きた三人のリーダーたちの素顔など、大変興味深い話で、
勉強になりました。