2012年7月14日 賀川豊彦学会@明治学院大学白金校舎
「国際的な平和運動における新渡戸稲造と賀川豊彦の役割」
広島大学大学院総合科学研究科 布川 弘
布川先生は、『平和の絆 新渡戸稲造と賀川豊彦、そして中国』
(平成23年 丸善)の著者であり、貴重な機会なので、出席させて
いただきました。
キリスト教の精神を共有していた新渡戸と賀川が、ともに平和のための
活動をおこなったことについて、太平洋問題調査会や日本友和会の活動、
さらに中国との関係など、興味深いお話でした。
二人は、ともに中国人と個人的な関わりやつながりをもっていました。
個人の信頼関係がありながら、それぞれの祖国が争うことになってしまった
ことは、本当に無念であったと心が傷みます。
新渡戸稲造博士のご令孫、加藤武子さんのお話を思い出します。
「小日向の家にいらした中国人の方たちは、本当に礼儀正しく、
本当に素晴らしい、立派な方ばかりでした」。