今回の目的地、数日を過ごした古文書室です。
そして、最終日に気づいたこと。
連日座っていたいつもの席の後ろに、なんと新渡戸博士の肖像写真が
掛けてありました。ずっと気がつかなかったとは不思議。
「えっ、そこにいらしたのですか」とびっくり。
国連の図書館内の国際連盟古文書室(1919年〜1946年)は、
ユネスコの文化遺産に登録されています。
多くの公的文書、手紙などのほか、総務の書類も残っています。
新渡戸博士が任期を終え、帰国する際の引越に関する書類も
たくさんありました。
船会社の引越見積書、横浜港到着の後、鎌倉へ運んだ荷物もあるようです。
また、自動車(Buick)も持ち帰ろうとしたようですが、
断念した経緯もあったようです。
おそらく民間の会社や機関であれば、このような書類は公開されないでしょう。
貴重な資料がたくさん保管され、そして、訪問者に公開されている
ということは、国連という機関が、どこの国にも属していない国際機関で
あること、完全に公的であることの証であると、あらためて感じました。