新渡戸稲造博士の妻、アメリカ人のメアリー夫人は、日本人道会の活動を積極的に
おこなっていたようです。
動物愛護の意識がまだ薄かった当時、人や荷物を運ぶために使われていた牛や馬のために、
水飲み場の設置をおこないました。
大正六年に横浜磯子区に設置された水槽が、現在、横浜の馬車道十番館前に置かれています。
日本人道会は、大正四年に設立され、日本に欧米式の動物愛護の精神を広めました。
メアリー夫人や、アメリカ総領事館バーネット大佐夫人ら在日外国人が中心でした。
やがて、メアリー夫人が亡くなり、バーネット夫人も帰国。
戦争によって活力を失っていきました。