太平洋問題調査会でともに尽力した渋沢栄一氏についての資料を閲覧するため、
東京・飛鳥山にある渋沢史料館を訪問しました。
大正9年4月、社団法人国際聯盟協会が日本で創立。
渋沢栄一氏がその会長となったので、当時、スイス・ジュネーブにあった国際聯盟
事務次長であった新渡戸稲造博士と関わることになりました。
世界の平和と親善を目的としたこの協会については、渋沢栄一氏の最も期待する
ところであり、新渡戸博士とつねに情報を交換し、その目的に向かって尽力しました。
(史料館図録「栄一をめぐる有名人の手紙」1984年より抜粋)
渋沢氏の日々の動きについては、当館所蔵の『渋沢栄一伝記資料』に日誌が掲載され、
渋沢氏が頻繁に国際聯盟協会の会合にでかけていたことがわかります。
また、渋沢氏の事業の一つだった青森県三本木渋沢農場の地は、かつて、稲造博士の祖父、
新渡戸傳が開拓したところでした。(いまは現存していません)
渋沢史料館(渋沢栄一記念財団)ホームページ
http://www.shibusawa.or.jp/index.html