「山室機恵子の生涯」を論じ、著者安原みどり氏を偲ぶ会
日本女子大学(東京都豊島区)桜楓会館2号館にて
開会のあいさつ 牧野田 恵美子 元日本女子大学教授
第一部「山室機恵子の生涯」を論じる
論者 太田 愛人 社会福祉法人「愛の家」理事長
柴崎 由紀 銀の鈴社 『新渡戸稲造ものがたり』著者
坂井 興一 弁護士 著者の盛岡一高の先輩
岩田 正美 日本女子大学名誉教授 (敬称略)
休憩
二胡演奏(著者友人の鈴木道子様)
第二部 安原みどり氏の思い出を語る
献杯
参加者のみなさまから一言
ご遺族のあいさつ
主催者様、および、安原様ご家族の方々のご尽力で、
安原みどり様の命日のこの日、上記のような会が催されました。
昨年の夏、安原みどり様は最後の校正を終え、すべてを編集長に託され、
永遠の眠りにつかれました。
翌月、できあがった待望のご著書を本人に手にしていただけなかったことは
本当に悔やまれます。
関連記事は、こちら。
私も、第一部で安原みどり様との出会い、そして出版の経緯について
報告させていただきました。
新渡戸博士ご夫妻は、山室軍平・機恵子様ご夫妻の活動に賛同され、
協力を惜しみませんでした。
また、新渡戸博士は、日本女子大学さんともいろいろなご縁があります。
創立者 成瀬仁蔵先生とは、女子教育に対する思いを共有され、
ずっと親交がありました。
実際、新渡戸先生は、何度か日本女子大学で講演をおこなっています。
国際連盟事務局長を退任後の1927年5月21日には、新渡戸先生の呼びかけで、
国際連盟協会学生支部が日本女子大学内に発足しています。
また、上代(じょうだい)タノ先生は、日本女子大学在学中より、
新渡戸先生と親交があり、新渡戸の尽力によりアメリカ留学を果たしています。
また、新渡戸先生が国際連盟の事務次長としてジュネーブ滞在中の最後の半年間、
新渡戸家に滞在し、新渡戸夫妻と一緒に帰国しています。
『新渡戸稲造ものがたり』と同シリーズの一冊『奥むめお ものがたり』を
今回の会の記念に日本女子大学に寄贈させていただきました。
奥むめおさんも日本女子大学の卒業生です。
奥むめおさんも、山室機恵子さんも、結婚し、子どもを育てながら
ご自分の社会的使命を自覚され、活動されました。
時には、子どもを背負って陳情に行くなどのご苦労もされています。
当時の女子教育の重要性を説いていらした新渡戸先生、
その教え子で恵泉女子大学を創立した河井みち先生は、
「子どもに最も身近な存在である女性こそが、社会や世界の見識を深めることで
戦争がなくなる」というお考えをおもちでした。
地にしっかりと足をつけて、日々、家族のためを思って生きている女性の姿は、
安原みどりさんの生き方にも通じるものがあると思います。
第二部では、安原みどり様の高校、大学時代の友人のみなさん、日本女子大学の
福祉科の方々がそれぞれに思い出を語られ、和やかな心あたたまる会でした。
(司会進行 増野肇様、黒岩亮子様)
ご企画いただきました主催者様、安原様に心より御礼を申し上げます。
(司会進行 増野肇様、黒岩亮子様)
ご企画いただきました主催者様、安原様に心より御礼を申し上げます。
私自身、安原みどり様、そしてご研究から多くのことを学ばせていただきました。
みどりさん、本当にありがとうございました。
みどりさん、本当にありがとうございました。