2014年1月11日(土)〜3月23日(日)
メイド・イン・ジャパン 南部鉄器 伝統から現代まで、400年の歴史
パナソニック汐留ミュージアム
主催 パナソニック汐留ミュージアム/朝日新聞社
協力 南部鉄器協同組合/企画協力 アートプラニングレイ/後援 港区教育委員会
新渡戸博士の関連で、何度か岩手に行く機会に恵まれ、
地域の伝統工芸にも興味をもち、
汐留でおこなわれている「南部鉄器」の展覧会に行きました。
◆展示説明より抜粋
「南部鉄器の背景としての盛岡のあゆみ」
1817年、南部藩は盛岡藩に改称
1830年以降は、天保の飢饉が引き金となり一揆が多発し、藩政は弱体化した。
幕末に奥羽越列藩同盟に参加し倒幕派と戦ったことから、
明治政府では当初盛岡藩出身者の活動の場は限定されたが、
やがて、内閣総理大臣の原敬、教育者の新渡戸稲造など逸材があらわれ、
日本の近代化に貢献した。
◆第一部 南部鉄器の歴史 伝承される美
江戸時代から現代までの精密な鉄瓶などが展示されています。
例:
6 日新堂南部形鉄瓶 六代小泉仁左衛門 仁栄 1864年 盛岡市先人記念館蔵
(「日新堂」は、幕末、盛岡藩最初の洋学校、1862年)
15 第一回国勢調査記念品鉄瓶 作者不詳 1920年 岩手県立博物館蔵
(1921年、第一回の国勢調査実施)
20 亀甲形鉄瓶 小泉仁左衛門 昭和時代 南部鉄器協同組合蔵
(1934年、仙台の国立工芸指導所に勤めていたブルーノ・タウトが
小泉工房を訪れて絶賛した鉄瓶と同様のもの。タウトの日記に記している)
23 編笠形鉄瓶 金澤専治 鶴齋 昭和時代 南部鉄器協同組合蔵
(リエージュの万博で金賞受賞した作者による鉄瓶)
◆第二部 南部鉄器の模索・挑戦といま
◆第三部 南部鉄器による空間演出
(以上、展覧会解説より抜粋)
現在では、フランスのティーサロンで、南部鉄器のカラフルなティーポットが
使われるなど、400年の歴史をもつ南部鉄器の真価が見直されているようです。
パナソニック汐留ミュージアムのサイトは、こちら。