2012年12月8日(土)
「世界に伝えられた近代日本」展示解説セミナー
第4回 新渡戸稲造 〜日本を世界に示した国際人〜
千代田区立日比谷図書文化館
特別研究室の企画展示
「世界に伝えられた近代日本 開国から昭和戦前期まで
の展示解説セミナーとしておこなわれた5回シリーズの4回目。
前半は、新渡戸先生の略歴の紹介、
後半は、同館内にある内田嘉吉(1866年〜1933年)文庫が所蔵している
新渡戸稲造関連図書の紹介がありました。
両氏は、時期は異なりますが、台湾総督府で仕事をし、
また、勅撰議員でもありました。
そして、同じ1933年に亡くなっています。
二人の間に交流はあったようですが、内田文庫には書簡などは残っていない
そうです。
内田嘉吉肖像写真と新渡戸関連図書 |
新渡戸から内田への寄贈本に残る直筆サイン |
1911年から1912年にかけて、新渡戸博士は、日米交換教授として渡米。
数多くの講演をおこない、アメリカ人に日本を理解してもらおうと尽力します。
1912年、"Japanese Nation; Its Land, Its People, and Its Life"を出版(G.P.Putnam's Sons)。
同書を内田氏に寄贈したことがわかります。
当時、内田嘉吉は、台湾総督府民政長官(〜1915)、その後、1923年には、
台湾総督に就任することになります。