2014/08/25

山梨平和ミュージアム 石橋湛山記念館

2014年8月23日(土)

山梨県の「山梨平和ミュージアム 石橋湛山記念館」を訪問しました。



石橋湛山(いしばし たんざん)(1884年〜1973年)は、
平和・民権・自由主義を貫いた言論人であり、
また、一時、内閣総理大臣を務めた政治家でもあります。
石橋湛山は、東京で生まれ、生後まもなく父の転居にともない山梨に移り、
以後、上京する19歳まで、幼少期から青年期を山梨で過ごしました。

成長期の湛山に大きな影響を与えた人物の一人が、
大島正健(おおしま まさたけ)(1859年〜1938年)先生。
甲府中学(現在の甲府一高)の校長で、新渡戸稲造博士の札幌農学校時代の学友、
生涯の友の一人です。著書に『クラーク博士とその弟子たち』(教文館)など。
大島正健は、クラーク博士から直接教えを受けた第一期生、新渡戸は第二期生。

新渡戸の生涯の友、石橋湛山の恩師、大島正健


石橋湛山は、大島校長について、
「大島校長に会うことにより、クラーク博士の話を聞き、
 なるほど真の教師とはかくあるものかと感動した」
と回想しています。
(展示シートNo.4 「石橋湛山の生涯と思想」『湛山回想』参照)

石橋湛山の揮毫「Boys, be ambitious!」(甲府一高所蔵)

また、余談になりますが、新渡戸博士は、講演のため、甲府を訪れた際、
宝石(山梨の名産品の一つ)をあれこれ買い求め、お金がなくなり、友人の
大島校長に助けを求め、メアリー夫人にも「もう宝石はたくさんです!」と
あきれられたというエピソードが残っています。