2014年6月28日(土)国際文化会館(東京都港区)
第7期 新渡戸国際塾 公開講演
「武士道」と日本人
山本 博文 東京大学史料編纂所 教授
1 新渡戸稲造『武士道』の構成
2 新渡戸稲造『武士道』の特徴
外国人が見た日本人の特質
大災害と日本人
山本先生は、16世紀以来、日本を訪れた外国人が記録に残した
日本人の特質についての記述を紹介。
また、2011年の東日本大震災に対処した日本人の忍耐力などには、
海外から賞賛の声があがったが、
安政東海大地震の際にも、同様に日本人の気質に触れた記録があったことも
紹介されました。
〈山本先生のレジュメより〉
「日本人と名誉心」
・新渡戸稲造氏の『武士道』で、日本人の美徳とされたものは、
名誉心と忍耐心
・新渡戸氏は、これを「武士道」の徳が全国民に及んだもの、と考えた
・しかし、日本に初めて来たヨーロッパ人フランシスコ・ザビエル以来、
日本人の名誉心と忍耐心は、日本人の国民的気質と認識する者が多い。
・新渡戸氏の『武士道』は江戸時代の武士の姿を説くものではなく、
氏が理想とした日本人像だったのではないか。
〈山本先生のレジュメ 終わり〉
(「士農工商」それぞれの役割を果たすこと。
インドのカースト制のような身分の上下をあらわすものではない。)
(島国でもある日本には、古代からの一体感があったのではないか。
→ 一国の中で、恥ずべき行動はできない。)
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