2015/08/16

ロンドンだより その2「クエーカーハウス」

2015年8月7日 ロンドン

ロンドン市内、地下鉄Euton駅前にあるクエーカーハウスを
訪ねました。
新渡戸博士は、ロンドン在住時(国際連盟の仮事務局がロンドンにあった
1919年〜1920年ごろ)などに訪れています。
地下鉄の駅前の立派な建物ですが、駅の職員に尋ねてもあまりよく知られて
いないようでした。
図書室にて、「nitobe」でキーワード検索すると、数多くのヒット(該当)が
ありました。
そのいくつかを閉架資料の中から出してもらい、閲覧することができました。

中には、新渡戸夫人から同図書室への寄贈書籍もありました。
(署名は、新渡戸博士没後の1937年2月25日付け)




開架資料

図書室の内部





















原爆の日にも近く、ちょうど「Hibakusha Worldwide」という展示をやっていました。
世界中で今日でも危惧されている原子力発電による「被爆」の影響についてなどが
紹介されていました。







2015/08/11

ロンドンだより「カーライルハウス」

2015年8月7日(土) 英国 ロンドン

ロンドンで滞在中の家から徒歩10分。
新渡戸博士の生涯の愛読書『サーター・リザータス
(Satrtor Resartus=衣装哲学)』を著した、
トーマス・カーライル(Thomas Carlyle)と妻ジェーンの旧宅を
訪ねました。
トーマス・カーライル(1795年〜1881年)は、スコットランド
出身の歴史家、作家で、内村鑑三ほか、日本人にも大きな影響を
与えた人物です。

現在はナショナルトラストが管理していて、
海外や国内からも多くの訪問者があります。

ここは、夏目漱石も留学中に訪ねていて、
訪問記「カーライル博物館」を執筆しています。

この日、事務所にて、過去の訪問帳を調査して、主に、
1919年〜1920年の日本人訪問者の記帳を探しました。
新渡戸博士のサインは、この期間では、二カ所で確認する
ことができました。
当時は、ヨーロッパを疲弊させた第一次大戦後で、
ちょうど後藤新平らと外遊中の新渡戸博士が、
国際連盟(The League of Nations)の事務次長就任の要請を
受け、事務所があったロンドンに滞在中でした。

新渡戸博士の教え子の一人、前田陽一氏の記帳もあり。

同行者のサインも残されており、大変興味深い。

そのほか、毎月のように日本人訪問者のサインが残されています。

写真撮影したデータを持ち帰り、帰国後、
詳しく調査するのが楽しみです。

カーライルハウスの方々には大変なご協力をいただきました。
カーライルと同時代を生きたご近所の画家ホイッスラーの
旧宅などもご案内くださり、楽しく充実した訪問になりました。
ありがとうございました。

当時を再現している庭(建物内部は撮影禁止)



2015/08/03

オランダだより「国際司法裁判所」

2015年8月2日(土)14時40分、ハーグ、オランダ
The Peace Palace (平和宮)






新渡戸博士が国際連盟事務次長としてジュネーブに滞在中、
同時代にオランダのハーグ(den Haag, The Hague)では、
安達峰一郎博士が司法の場で、国際的な活躍をしていました。




‘ten years of international jurisdiction 1922-1932 Mineichiro Adachi
Ten years of international co-operation, chapter III (International justice). 
- Genève, 1930

Search result with Adachi at the Palace Library