2013/11/07

マサチューセッツ大学創立150年記念シンポジウム

このほど、藤田正一先生(北海道大学 元副学長、同名誉教授)が、
マサチューセッツ大学の創立150年記念シンポジウムで基調講演をおこない、
帰国されました。

マサチューセッツ大学The University of Massachusetts)

1863年創立のマサチューセッツ農科大学(Massachusetts Agriculture College)は、
現在のマサチューセッツ大学アマースト校の前身で、
第三代学長を務めたのが、ウィリアム・クラーク博士です。

クラーク博士は、マサチューセッツ農科大学の学長の時、日本政府からの要請を受け、

札幌に約8ヵ月滞在し、札幌農学校(現在の北海道大学)の基礎を築きました。
クラーク博士から直接指導を受けた札幌農学校第一期生(新渡戸博士と同郷の先輩、
佐藤昌介ら)そして、クラークのアメリカ人の教え子たちから教育を受けた、
第二期生(内村鑑三、宮部金吾、新渡戸稲造ら)以降の学生たちに、
その教育精神が受け継がれていきました。

マサチューセッツ大学のホームページは、こちらへ。(英語)

創立150年記念サイトは、こちら。(英語)

以下、藤田先生からの報告文をご本人の許可を得て掲載します。



演題は「Dr. W. S. Clark: Influence of His Educational Philosophy on Japanese Education
(クラーク博士の教育精神が日本の教育に及ぼした影響)」。
クラーク博士が日本を去った後、クラーク博士の精神がどのように札幌農学校に
受け入れられ、継承され、新渡戸稲造や内村鑑三を生み、
戦後、彼らの教え子たちが制定した教育基本法に影響を与えたかについて述べた。
これらはマサチュセッツ大学の人々にとって,初めて聞く話で、
非常に興味深かったようで、「論文に纏めてくれ」と言う申し出が何人からかあった。