2013年8月16日 神奈川芸術劇場
新渡戸稲造博士の横顔の彫刻作品を残したイサム・ノグチの生涯を描いた
演劇作品を観にでかけました。
宮本亜門氏の原案・演出、しかも終演後、宮本氏のトークがあるというので
楽しみにしていました。
iSAMU
20世紀を生きた芸術家
イサム・ノグチをめぐる3つの物語
ステージを3つの時空に分けて、その時空を横断したり、接点があったり。
素晴らしい演出でした。
3年の創作期間を経て、細かなところまで考えられ、きっちりと仕上がっていました。
まら、主演のイサム役は、子役の演技も、母親役もぴったり。
神奈川のあとは、渋谷のパルコ劇場、高松と続きます。
学者、教育者として、また、国際的にも広く活躍した新渡戸稲造博士(1862年〜1933年)の足跡を訪ね、その原風景に出会う旅 【2022年9月1日 生誕160年 / 2023年10月15日(16日) 没後90年】
2013/08/17
2013/08/11
イサム・ノグチと新渡戸博士
「太平洋の橋になりたい」という志をもった新渡戸博士。
一方、生まれながらにして、太平洋の両岸にルーツをもったイサム・ノグチ。
この二人の接点がずっと気になっていました。
新渡戸稲造博士が没した後、イサム・ノグチは、稲造の横顔をあらわした
彫刻作品(『新渡戸稲造ものがたり』p.218掲載)を制作しているからです。
一方、生まれながらにして、太平洋の両岸にルーツをもったイサム・ノグチ。
この二人の接点がずっと気になっていました。
新渡戸稲造博士が没した後、イサム・ノグチは、稲造の横顔をあらわした
彫刻作品(『新渡戸稲造ものがたり』p.218掲載)を制作しているからです。
イサム・ノグチ(1904年〜1988年)の父は、日本人 野口米次郎(ヨネ・ノグチ)。
父は、単身渡米し、米国で詩集を出版、米国人女性との間に生まれたのが、
後年、世界的に有名になる彫刻家イサム・ノグチです。
イサム・ノグチ庭園美術館
http://www.isamunoguchi.or.jp/gamen/home.htm
新渡戸博士は、野口米次郎の英文詩集『東海より(From the eastern sea)』日本版の
序文を書いています。
「『東海より』は原文である英語のまま、一九〇三年十月に日本でも出版された。
その日本版に序文を寄せたのは、一九〇〇年に出版した『武士道』で国際的に
名が知られている新渡戸稲造である。」
「・・・ノグチの詩には、彼の生まれた日本と滞在先の海外の両方が表わされている。
それらの詩は、東洋と西洋の融合により生み出されたものだ。
・・・ノグチの詩は、感じられるが言われていないこと、ぼんやりと想像させるが
言葉で表わされないことを上手に印象づける。」
(『ヨネ・ノグチ 夢を追いかけた国際詩人』星野文子 著 彩流社 p.124−125より)
父ヨネ・ノグチとは複雑な関係だったイサムが、
どのような経緯で、新渡戸博士の彫刻作品を制作したのだろう。
どのような思いを込めたのだろうか。
2013年8月10日 国際文化会館図書室にて
映画「終戦のエンペラー」
2013年7月末、楽しみにしていた映画「終戦のエンペラー」が
封切りになりました。
この映画は、GHQ(連合国最高司令官総司令部)の最高司令官マッカーサーの
軍事秘書官で、日本の専門家だったボナー・フェラーズの物語です。
ボナー・フェラーズ(Bonner F. Fellers)は、終戦後まもなく、
マッカーサーとともに来日します。
〈 フェラーズは、カーライルを学び、稲造の『武士道』を読んで日本人の
名誉を重んじる精神をよく理解しているクエーカーで、稲造の教え子である
河井道と、その弟子の一色ゆり(旧姓:渡辺)の友人でもありました。〉
(伝記『新渡戸稲造ものがたり』p.222より)
フェラーズは、アメリカのアーラム大学で留学生一色ゆりと出会い、
日本についての関心を深め、ラフカディオ・ハーンの著書を読んで
日本のことを学びました。
戦前には、新婚旅行で来日するなど、家族ぐるみのおつきあいが続いていました。
戦後、来日したフェラーズは、ラフカディオ・ハーンの遺族、河井道、一色ゆりの
消息を探します。
そして、再会できた河井と一色をアメリカ大使館に招き、日本の天皇制を存続
させるべきか、二人に意見を聞くのです。
伝記では、このように紹介していますが、映画「終戦のエンペラー」では、
違うお話の展開になっていました。
実録や実名入りの映画の中で、どこまでが事実で、どこからがフィクションなのか
わかりにくいと感じました。
友人同士が引き離されてしまった戦争。
けれども終戦後には、お互いへの思いが変わらないものであることを描いた
印象深い映画でした。
「終戦のエンペラー」公式サイト
http://www.emperor-movie.jp/
封切りになりました。
この映画は、GHQ(連合国最高司令官総司令部)の最高司令官マッカーサーの
軍事秘書官で、日本の専門家だったボナー・フェラーズの物語です。
ボナー・フェラーズ(Bonner F. Fellers)は、終戦後まもなく、
マッカーサーとともに来日します。
〈 フェラーズは、カーライルを学び、稲造の『武士道』を読んで日本人の
名誉を重んじる精神をよく理解しているクエーカーで、稲造の教え子である
河井道と、その弟子の一色ゆり(旧姓:渡辺)の友人でもありました。〉
(伝記『新渡戸稲造ものがたり』p.222より)
フェラーズは、アメリカのアーラム大学で留学生一色ゆりと出会い、
日本についての関心を深め、ラフカディオ・ハーンの著書を読んで
日本のことを学びました。
戦前には、新婚旅行で来日するなど、家族ぐるみのおつきあいが続いていました。
戦後、来日したフェラーズは、ラフカディオ・ハーンの遺族、河井道、一色ゆりの
消息を探します。
そして、再会できた河井と一色をアメリカ大使館に招き、日本の天皇制を存続
させるべきか、二人に意見を聞くのです。
伝記では、このように紹介していますが、映画「終戦のエンペラー」では、
違うお話の展開になっていました。
実録や実名入りの映画の中で、どこまでが事実で、どこからがフィクションなのか
わかりにくいと感じました。
友人同士が引き離されてしまった戦争。
けれども終戦後には、お互いへの思いが変わらないものであることを描いた
印象深い映画でした。
「終戦のエンペラー」公式サイト
http://www.emperor-movie.jp/
2013/08/09
拓殖大学 作文コンクール
拓殖大学(東京都文京区)主催の「第15回 後藤新平・新渡戸稲造記念
拓殖大学 高校生・留学生 作文コンクール」では、作品を募集中です。
募集テーマの一つは、「新渡戸稲造について思うこと」。
今回、伝記『新渡戸稲造ものがたり』(拓殖大学オリジナル版・内容は、
既刊同書と同じ)が、拓殖大学様を通じて、全国の多くの高校へ届けられました。
新渡戸博士は、拓殖大学の第二代学監です。
新渡戸博士とご縁の深い同大学を通じて、多くの高校生・留学生に伝記を
読んでいただくことができれば、本当にうれしいです。
関係者のみなさまに感謝申し上げます。
作品を拝見できる時を、いまからとても楽しみにしています。
詳細は、こちらへ。
2013/08/08
キリスト教学校推薦図書フェア(教文館)
2013年8月1日〜31日 東京・銀座 教文館3F
開催中の「キリスト教学校推薦図書フェア」にて、
伝記『新渡戸稲造ものがたり』をご紹介いただいています。
開催中の「キリスト教学校推薦図書フェア」にて、
伝記『新渡戸稲造ものがたり』をご紹介いただいています。
ご推薦いただきました普連土学園様、主催の教文館様、ありがとうございます。
教文館ホームページは、こちら。
教文館9Fで開催中の「こねこのぴっち展」もオススメです。