2011/09/04

ジュネーブの街

国際都市 ジュネーブ(スイス)

レマン湖畔に広がる美しい街です。フランス語圏。
新渡戸稲造博士が、事務局次長として約7年間勤めた国際連盟の本部がありました。
その後も、国際連合の諸機関など多くの国際機関が所在します。

レマン湖の水上に高く噴き上げられる大噴水(Jet d'Eau)が有名。


旧市街のサン・ピエール大聖堂の塔からの眺め。
Cathédrale Saint Pierre


大聖堂内の美しいステンドガラス。

旧市街には、ジャン・ジャック・ルソーの生家があります。
いまは記念館になっていて、オーディオガイドでルソーの生涯を
辿ることができるようになっています。
Espace Jean-Jacques Rousseau


ルソーといえば、『エミール』



ルソーの家の近くには、古い邸宅、タベルの館があります。
裕福な商家の暮らしぶりが、よくわかります。
通常1階にありそうなキッチンが、2階にあるのが疑問だったので、
監視員に聞いてみましたが、わからないということでした。
Maison Tavel



旧市街には、音楽家 フランツ・リストが、1830年代に暮らした家も残っています。
Franz Liszt

ここで生まれた3人の子どもの一人が、のちにリヒャルト・ワーグナーの妻になる
コジマ(Cosima)。
Wilhelm Richard Wagner


レマン湖のほとりにあるホテル ボー・リバージュ(Beau Rivage)に滞在中だった
シシー(Sissi、オーストリア=ハンガリー帝国皇帝、フランツ・ヨーゼフ1世の皇后)は、
1898年9月、船に乗るところを刺殺され、ここジュネーブで生涯を閉じました。




いまは、飛行機で訪れることができるジュネーブですが、新渡戸博士のころは、
どんなに遠い地であったことでしょう。
故国から遠く離れ、世界平和と秩序のために尽くした博士の高い志を感じます。


充実したジュネーブの滞在を終えて、次の目的地に向かいます。
飛行機からは、もう一度、レマン湖、大噴水を見ることができました。
UNでお世話になった方々、ジュネーブの街に感謝を捧げます。