2019/12/28

上皇陛下とハヴァフォード大学

2019年12月

この秋、上皇陛下のご学友のお一人、ロバート・東ケ崎氏が
亡くなりました。
東ケ崎氏は、上皇陛下と共に、ヴァイニング夫人の教えを受けた生徒の
一人です。
ヴァイニング夫人は、新渡戸稲造博士ご夫妻と同様、クエーカーです。

上皇陛下は、皇太子時代に、アメリカ、および、クエーカーの思想に
触れていることになります。
ハヴァフォード大学は、クエーカーの学校の一つで、
クエーカーに関する資料館もあります。

数年前に、同大学を訪問した時の紹介は、こちらへ。


1953年、上皇陛下(当時は皇太子19歳)は、ハヴァフォード大学の学生だった
東ケ崎氏を同大学のキャンパスにお訪ねになり、ヴァイニング夫人とも再会しています。

再会の写真(左から、ヴァイニング夫人、陛下、東ケ崎氏)、および、
出典のウェブページ(ハヴァフォード大学ブログ)は、こちら

また、新渡戸博士ご夫妻のご養子(孝夫)は、同大学で学んでおり、
新渡戸博士もかつてここを訪ねています。

なお、ローバート・東ケ崎氏のお父様は、東ケ崎潔氏。
1961(昭和36)年、アジアで初めてロータリークラブの国際大会が
開催された時、昭和天皇と皇后陛下(上皇陛下のご両親)は、初日に
出席され、昭和天皇は、お言葉を述べています。
続く1967年、東ケ崎潔氏は、全世界のロータリークラブの会長(アジア人で初めて)
に就任したほか、ジャパンタイムズの社長、国際基督教大学の初代理事長などを
歴任されています。

2019/12/10

『増田義一伝』藤井茂・著

2019年12月3日(火曜日)

盛岡の新渡戸基金理事長/事務局長の藤井茂様が
『一代の出版人 増田義一伝』を出版され、この日、
東京京橋の明治屋さんにて、出版を祝う会が催されました。

増田義一という人物は、実業之日本社の創業者で、
新渡戸稲造、大隈重信、渋沢栄一などから大きな信頼を得ていました。

新渡戸博士は、実業之日本社の編集顧問にも就任しています。

この日の祝う会には、実業之日本社の会長・増田義和様(ご令孫)、
同社の社長・岩野裕一様をはじめ、
北海道や青森、四国などの遠方から、新渡戸博士関係の方々も数多く
ご参集されました。

藤井様は、新渡戸基金の理事長としてのお役職のほか、
執筆、ご講演、編集など、幅広いお仕事を精力的にこなされ、
いつも頭が下がる思いがいたします。

藤井様、このたびは、本当におめでとうございました。