2016/05/25

『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』

2016年5月22日(日曜日)午後6時〜

『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』出版記念会

アルカディア市ヶ谷(私学会館)東京・市ヶ谷

このたび、藤井茂氏(新渡戸基金事務局長)と
長本裕子氏(新渡戸文化中学校高等学校 元校長)の共著、
『すべての日本人へ 新渡戸稲造の至言』が出版されました。
同書は、昨年、お二人が盛岡市の新聞「盛岡タイムズ」に
一年にわたり毎日連載した新渡戸博士の言葉とその解説を掲載しています。

出版記念会には、新渡戸文化学園の先生方や新渡戸研究に関わって
いらっしゃる多くの方々がご参集されました。

あらためまして、著者のお二人に心よりお祝いを申し上げます。






草原先生による祝辞




発行:一般財団法人 新渡戸基金
   2016年5月28日



拓殖大学グローバル ファシリテーター育成塾

2016年5月21日(土曜日)
拓殖大学 文京キャンパス
グローバル ファシリテーター育成塾

今年度も新渡戸稲造先生(拓殖大学第二代学監)について
お話をさせていただきました。
さすがに選抜された意欲あふれる学生さんたちです。
今後の活躍を期待しています。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。










2016/05/21

『田中館愛橘ものがたり』

2016年5月21日(土曜日)

このたび、『田中館愛橘ものがたり ひ孫が語る「日本物理学の祖」』
を刊行いたしました。
田中館愛橘(たなかだて あいきつ)博士は、新渡戸博士と同じ、
南部藩の出身です。現在の岩手県二戸市に生まれました。
世界的に活躍された学者です。
地球物理学のほか、地震の研究、航空学、またローマ字の普及にも
取り組まれました。

田中館博士(1856年〜1952年)は、長年、新渡戸博士とも親交がありました。
また、新渡戸博士が主導した国際連盟の知的協力委員会(いまのユネスコの前身)
の委員も務めました。

同書『田中館愛橘ものがたり』では、
晩年に博士と共に生活された、ひ孫の松浦明様が、家族ならではの逸話なども
紹介され、子どもたちに優しく語りかける内容になっています。

松浦様の労作になりました。
このたびのご出版に心よりお祝いを申し上げます。
また、奥様の郁子様をはじめ、ご協力いただきました関係者の皆様に厚く御礼を
申し上げます。



発行:銀の鈴社
   2016年5月21日

田中館博士の出身地、二戸訪問については、こちら

2016/05/07

近衛文麿首相の別邸「荻外荘」

2016年5月6日(金曜日)午後6時〜
講演会「近衛ファミリーの昭和」
講師:工藤美代子氏
セシオン杉並ホール

新渡戸博士が旧制第一高等学校の校長だった時の教え子の

一人で、戦前に総理大臣を3度にわたって務めた近衛文麿公爵の
別邸「荻外荘(てきがいそう)」が、このたび、国の史跡に
指定されました。
この別邸では、「荻窪会談」(昭和15年)など
重要な政治会談もおこなわれました。
終戦後、1945(昭和20)年12月6日、GHQより逮捕令が発せられ、
出頭当日の12月16日早朝、
近衛元首相は、荻外荘の書斎にて自決しました。


近衛文麿(1891年〜1945年)首相は、新渡戸博士の没後、

次のような内容の追悼文を書いています。

私が初めて新渡戸先生を知ったのは、

学習院中等科の在学中、一高の新渡戸校長が学習院で講演。
あれほど感動したことはなかった。
一高を受験。新渡戸先生が校長であるということが主な動機であった。

先生は私の父とドイツのボン大学で一緒だった。


入学すると、毎週一回の修身講和を聞き、

「人格の完成、自分自身を反省して掘り下げていくこと、
名誉や立身出世は究極の価値あるものではない」ことを教えられ、
貴重な感化を受けた。
大学卒業後、先生が「なにをやるのか」と言われるので、
「なにをしたらよいか」と尋ねたら、
「君は立場が違う。一通りいろいろなことを心得ておくことがよい」
「あらゆる人とつきあってみよ」
と助言を受けた。
先生は、当時、内務大臣だった後藤新平さんに話をしてくれ、
私は、内務省文書課に行った。 

「新渡戸稲造全集」別巻一 p.170〜「新渡戸先生」より抜粋


記念特別展 「荻外荘」と近衛文麿

平成28年4月29日〜5月29日
杉並区立郷土博物館

2016/05/01

益子 ナンドール ギャラリー

2016年4月30日(土曜日)

栃木県益子(ましこ)の「ワグナー・ナンドール アートギャラリー」を
再訪しました。
ここは、故ワグナー・ナンドール氏の自宅兼アトリエでした。
現在は、奥様の千代様がお住みになり、春と秋に一カ月ずつ
公開されています。
お庭やギャラリーが美しく、大変興味深く、大好きな場所の一つです。






ワグナー氏は、ハンガリー出身の彫刻家。
その数奇な生涯は、下村徹氏のご著書『ドナウの叫び 
ワグナー・ナンドール物語』で詳しく描かれています。
同書によると、ワグナー氏は幼い時、祖父(オーストリア・
ハンガリー帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ一世の侍従武官長)から
「ブシドー(武士道)」について教えられ、
新渡戸博士の著書『武士道』を紹介されています。

代表作「哲学の庭」は、ワグナー氏の宗教観、思想観が表現されています。
新渡戸博士の「諸宗教の根底にあるもの」にも通じる世界観と思います。







Wagner Nandor(和久奈 南都留)1922年〜1997年(1975年、日本に帰化)

ワグナー・ナンドール記念財団のホームページは、こちら