2012/10/11

国際協同組合年の認定

2012年10月吉日

今年は国連が定める「国際協同組合年」です。
世界各地で協同組合についてのさまざまな活動が展開されています。

新渡戸稲造博士は、ドイツ留学中に協同組合について研究し、
実際の活動を視察しました。
日本にも協同組合の「助け合いの精神」「共存共栄」を広めたいと
産業組合岩手支会長に就任したほか、日本で初めての医療利用組合病院の
設立を初代組合長として実現させました。
これは現在の保険医療の制度につながります。

すでに、国際連盟(現在の国際連合の前身)の事務次長として、
国際的に活躍していた新渡戸博士の指導理念は、

「地域の共存共栄の理念と、国際社会における理念は共通している」
というものでした。
「第一に協力し合うという心をもち、第二に親切にすべての問題に対応し、
第三に正直であること」

伝記『新渡戸稲造ものがたり』p.193より

日本でも、国際協同組合年の活動が各地で活発におこなわれています。

2012国際協同組合公式ホームページ
http://www.iyc2012japan.coop/

このたび、『新渡戸稲造ものがたり』(子ども〜おとな)は、
国際協同組合年の認定を受けることができました。

2012国際協同組合公式ホームページ 認定・後援事業一覧のページはこちら
http://www.iyc2012japan.coop/backup/index.html

関係者のみなさまに御礼申し上げます。

2012/10/08

音無川の別荘(鎌倉)再訪

2012年10月5日(金)

盛岡から新渡戸基金の事務局長 藤井茂さんが上京され、
鎌倉・稲村ケ崎の新渡戸稲造博士別荘(音無川の別荘)跡に、
ご一緒しました。
今回は、事前に聖路加看護大学から許可をいただき、
敷地の中に入ることができました。


新渡戸稲造博士別荘跡(現在は聖路加看護大学セミナーハウス)

別荘の敷地内から、音無橋と津田梅子先生別荘跡を望む


新渡戸基金の藤井さん(山の中腹に、津田梅子邸の跡が見える)

現在のセミナーハウス

新渡戸別荘の庭から音無橋と津田梅子邸跡を望む
当時の別荘の敷地は、もっと広かったそうです。
晩年、「鎌倉でのんびり暮らしたい」と望んでいた新渡戸博士ですが、
実際は非常に忙しく、太平洋の向こう、渡航先のカナダで最期を迎えました。

セミナーハウスの二階から太平洋を望む